在原業平
(ありわらのなりひら)


 『伊勢物語』の主人公である「男」のモデルと言われている人物。各段の中心となっている和歌は、昔から在原業平の作であると考えられる。したがって、在原業平が自ら記した極めて小さな作品が存在していて、その後何人もの手が加わり、業平作でない歌をも抱え込む形で成立したものではないか、と推定されている。
     
   


愛知県との関わり

 「更級日記」に「八橋は名のみして、橋のかたもなく、なにの見どころもなし」とあるように、「八橋」の名は知られても、その名残をとどめるものは何もない状態が続いていたらしい。やがて、江戸末期になって、知立市の無量寿寺(八橋町)の境内には、カキツバタが植えられた庭園が作られ、毎年5月にはカキツバタ祭りが行われている。
 また、近くには寛平年間(889〜898)に在原業平の骨を分けて築いたとされる「業平塚」がある。傍らに「愛知県名勝 八橋傳説(でんせつ)地」の碑があり、この付近が八橋伝説地(県名勝)とされている。
 愛知教育大学近くの小堤西池(刈谷市井ヶ谷町)にもカキツバタの群生地(国指定天然記念物)があり、5月の花の季節には多くの人が訪れる。


無量寿寺のカキツバタ

無量寿寺のカキツバタ



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