龍泉寺(りゅうせんじ) <時代>江戸時代 <地域>名古屋
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仁王門 |
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多宝塔 |
<所在地> 名古屋市守山区竜泉寺1−902(地下鉄名城線大曽根駅下車,ゆとりーとライン中志段味・高蔵寺・瀬戸みずの坂行き,竜泉寺口下車徒歩5分)
<概要>
龍泉寺(天台宗)は尾張四観音の一つで,寺伝によれば,延暦年間(782〜806年)に最澄(伝教大師)が,竜神のお告げで,池から現れた馬頭観音像を祀(まつ)り,空海(弘法大師)も十度参詣して供養したと伝えられていることから,開基はこの両大師とされている。
春日井・小牧方面を一望する高台にあり,戦術的要衝だけに,しばしば兵火に遭い,1584年(天正12)の小牧・長久手の戦いで一山ことごとく焼失した。そこで,密蔵院(春日井市)の住職秀純が,1598年(慶長3)から自費を投じて再興し,仁王門の天井裏から発見された板札には「慶長十二年」の日付がある。
仁王門・多宝塔・鐘楼以外の建物は,1906年(明治39)の火災で焼失したが,焼け跡から慶長小判が出てきて,これを資金に本堂などが再建された。
<学習のポイント>
尾張四観音とは,荒子観音,笠寺観音,甚目寺観音,龍泉寺である。尾張四観音について調べ,共通点や相違点をまとめてみよう。
<見学のポイント>
本堂の裏手には宝物館があり,木像地蔵菩薩像(国重文)や円空による一刀彫の馬頭観音像が展示されている。
<参考資料>
「愛知県の歴史散歩」
「おわりナゴヤはじめ」
<問い合わせ先>
竜泉寺 052-794-3647
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