退休寺(たいきゅうじ) <時代>江戸時代 <地域>尾張
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賜恩山退休寺 |
助けの井戸 |
<所在地>
春日井市大泉寺町1028(東名春日井ICより車で5分)
<概要>
1637年(寛永14),下街道沿いに,徳川義直公の付家老の小野沢五郎兵衛が,隠居所として屋敷を構えた。五郎兵衛は,誠実で忠義心の強い人で,鷹狩りの大好きな義直公のお伴を立派に務めた。尾張藩の菩提寺である建中寺の末寺を建立しようと,自らの隠居所に寺を建て,本堂を東向きにし,義直公のお墓のある定光寺を常に拝めるようにした。これが,賜恩山退休寺である。正式名称は賜恩山無量寿院(しおんざんむりょうじゅいん)退休寺という。
<学習のポイント>
退休寺の前を通る道が下街道である。現在の国道19号線とほぼ平行するように春日井市を横断していた。現在の,篠木6丁目から北城小学校区を通る道が,江戸から昭和にかけて人々が往来した道筋で,尻冷やし地蔵の前を通り坂下の方へと続いている。
<見学のポイント>
退休寺の門の正面に小さな井戸がある。水不足に悩んでいた村人衆の悩みを聞き,小野沢五郎兵衛が,深さ13尋(ひろ)(約20m)もある井戸を掘らせた。これが,『助けの井戸』として市の有形民俗文化財となっている。
<参考資料>
「春日井市史」・「春日井の歴史物語」
<問い合わせ先・ホームページ>
春日井市 http://www.city.kasugai.lg.jp/index.html
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