三河国総社(みかわこくそうじゃ)と国府跡 <時代>奈良時代 <地域>東三河
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三河国総社社殿 |
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<所在地>豊川市白鳥町上郷中(名鉄名古屋本線国府駅下車徒歩5分)
<概要>
奈良時代に中央から地方に派遣された国司は,赴任してすぐに国内のすべての神社に参拝する習わしとなっていた。また毎月はじめにも巡拝するのが国司の任務の一つであったが,広い国内に分散する神社をすべて参拝するのはたいへんなので,国内の各神社を一つにまとめた社を国府の近くに造った。これが総社(そうじゃ)である。三河国の総社には58の神社が祀られている。ただし三河一宮にあたる砥鹿神社(とがじんじゃ)は含まれていない。これは国府の比較的近くにあり,直接参拝に不都合がなかったためと思われる。近年の発掘調査で,この総社付近から巨大柱列の後や基壇などが発見されており,おそらく三河の国衙(こくが)の跡であろうと推測されている。
<学習のポイント>
中央から地方に派遣された国司の役割や仕事を調べてみる。また付近にある三河国分寺跡や三河国分尼寺跡のことも調べてみるとよい。
<見学のポイント>
総社は現在は白鳥町上郷中の氏神として祀られている。
<参考資料>
「豊川市史」「東三河の歴史」「愛知の歴史散歩」「豊川の歴史散歩」
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