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  3 交流の実際

授業全体の様子

午前中に2クラス,午後に2クラス実施した。

事前学習






 大学の先生より提供していただいた細胞生物を観察した。本校は一人一台の顕微鏡と光源装置があるので,じっくりと観察をすることができた。大学で増殖のタイミングを調整していただいたおかげで,50分の授業時間内に全員の生徒が細胞分裂の瞬間を観察することができた。また,顕微鏡とカメラを接続して撮影をしたことで,細胞分裂の瞬間を繰り返し再生することもできるようになり,一度しか見られなかった生徒もフォローすることができた。

交流の配置図





 
上の図のように,顔表示用とスライド表示用の2つのプロジェクタを活用した。2つに分けることによってスライドを大きく映し出すことができ,相手の表情も見やすくなって臨場感が出せるため,大学の先生を身近に感じることができた。カメラは広角のものを使用したので,教室の生徒の様子を幅広く映し出すことができた。カメラは教卓の上に設置した。教卓の上(普段教師が立つ位置)に置くことで、大学側ではあたかも教壇に立っているように全体を見渡すことができる。マイクはカメラに内蔵されているもので教室前方をカバーし,ワイヤレスマイクを教室の中央に配置することによって教室後方をカバーした。マイクを2つ使うことにより教室全体の反応を大学側へ届けることができた

交流当日の様子


 昨年度の反省を活かして,今年度は授業中の質疑応答を多くした。スライドの内容も少し減らし,中学生向けの質問を多く設定することで,大学の先生が一方的に話す講義形式にはならず,交流を深めることができた。大学の先生にはスライドに書き込みをしたり,画像を拡大したりと分かりやすく説明していただいた。子どもたちは先生の話に真剣に耳を傾け,メモを執っていた。質問時には前方の生徒はカメラの前で話しかけ,後方の生徒はワイヤレスマイクを持ちながら質問した。タイムラグも少なく,質問の内容に丁寧に答えていただいた。子どもたちも良い刺激を受け,大変満足している様子だった。

生徒への発問・大学の先生への質問


Q:人工的に生物を生み出すことは可能ですか?
A:キメラという生き物を作ることは可能になるが,倫理的な問題になるので実際には難しい。
Q:言葉を持たない生き物は,どのようにコミュニケーションをとっていますか?
A:イルカなどは超音波でやりとりをし,微生物は化学物質でコミュニケーションをとっている。





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