この教材の魅力 |
『日本外史』は、『史記』を手本に江戸時代後期の儒者頼山陽によって書かれた、漢文体の通史である。愛知県にかかわりの深い人物に三つの章を充てており、愛知県人としては一度は読んでみたい文章である。 また『日本外史』は優れた日本漢文であるので、読みごたえがある。頼山陽が手紙で友人に「日本にて必要の大典とは芸州の書物と人に呼ばせ申し度き念願に御座候」と心情を語ったが、その意図のとおり人々にとって「必要の大典」となったのは、その文章が優れていたからである。人物が躍動する軍記物語の面白さと、簡潔で華麗な描写力をもつ漢文という形式によってよく表現されているという点が、『日本外史』の優れている点である。 また頼山陽は『日本外史』を書く際、まず毎朝『史記』項羽本紀を朗誦して力を得たといい、その影響は少なからず見られる。 |
豊国神社内 千成びょうたん |
日本外史のトップページ 作者 頼 山陽(らい さんよう) 愛知県とのかかわり 本文 教材化のヒント この教材の魅力 魅力ある授業のために(単元化例) |