津島神社(つしまじんじゃ) <時代>古墳時代 <地域>尾張
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津島神社東鳥居から見た天王通り |
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楼門 |
<所在地> 津島市神明町1番地(名鉄津島線津島駅下車徒歩10分)
<概要>
名鉄津島線津島駅を降りると,西に天王通りがある。通りの両脇には商店街が立ち並び,そこは津島市の中心街である。だが,一歩脇に入ると昔の趣を感じさせる家々が立ち並び,情緒漂う町並みを見ることができる。その天王通りの終点には津島神社がある。
津島神社の歴史は古く,1450余年もの歴史を誇るとされる。神社に祀(まつ)られてある神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)。神話の中でヤマタノオロチを退治したとされる英雄スサノオである。スサノオを祀(まつ)る神社は全国各地にあるが,その中でも津島神社は,京都の八坂神社と並ぶ天王社として崇められている。天王と言う名は,インドの神,牛頭天王(ごずてんのう)とスサノオが習合したことから呼ばれるようになった。
歴史上有名な人物として,織田信長は,津島神社を氏神と仰ぎ造営に協力し,豊臣秀吉は,楼門(重要文化財)を寄進し,その子秀頼が秀吉の病気平癒(へいゆ)を祈願して南門(県文化財)を寄進したほか,社領等を寄進造営している。また,本殿は徳川家康の四男,清須城主松平忠吉の病弱を憂えた,妻女政子の方から寄進された建物であり,桃山式建築の伝統を残す優雅なものとして,国の重要文化財に指定されている。
江戸時代,お伊勢参りの折には,「津島参らにゃ片参り」と言われ,津島神社に参拝することが習わしとされていた。今も,夏の天王祭や秋祭り,正月などには,多くの人が訪れ,にぎわいを見せている。
<学習のポイント>
日本三大祭とされる京都の祇園祭は,牛頭天王を祀る八坂神社の祭りである。同じ牛頭天王を祀る津島神社の天王祭も,日本三大川祭りの一つである。大きな祭りのことを調べたり,各地の天王祭を調べたりしてみよう。
<見学のポイント>
津島神社の名物の一つである「あかだ」「くつわ」という縁起菓子が,鳥居の東側の店で売っている。寺が多い津島の町を歩き,天王通りにある円空作の千体仏や,片岡春吉像があり天王祭の会場となる天王川公園を見学するとよい。
<参考資料>
<問い合わせ先>