[2] 検討を要する問題群
様々な指標によって,各問題を分析した。注意マークが付いた問題を,T群(正答率が基準を満たす)とU群(正答率が基準を満たさない)とに分類整理したはところ表9のようになった。平均正答率が非常に高い場合や非常に低い場合に,下記の指標は注意マークが付きやすくなる。従って、今回のテストで問題となるのはA1(7),B1(1)ということになる。31ページ,34ページの正答率をみても分かるとおり,下位群の生徒がよく正解しているため注意マークが付いたことが分かる。
×印は該当項目について検討を要する数値であることを示す。 表9
(各項目の説明) |
表10
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@正答率 |
各問題の正答率を示す。 |
A注意係数 |
SP表において,ある問題の正誤の状況と他の問題の正誤の状況を比較し,異質の程度を数値化したものである。0.5より小さい方が適切な問題であるとされている。表10に示すように平均正答率と併せて検討するとよい。 |
BUL指数 |
(上位27%の正答者数)−(下位27%の正答者数)
(生徒27%の人数)
UL指数は上式で算出する。「上位群に正答者が多く,下位群に正答者が少ない」場合にUL指数は高くなるが、上位群に正答者が少なく下位群に正答者が多いという逆転現象の場合,UL指数は低くなる。UL指数が0.4より大きい方が適切な問題であるとされている。
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C相 関 |
生徒の得点合計とその問題の正解との相関を示す。基準値を0.4として大きい方が適切な問題であるとされている。 |
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