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8 テストTの結果とその考察

 
平成21年度高等学校入学者数学学力テストT の問題・正答率・誤答率・主な誤答

(1) 分数の計算力を高めたい。
 例年分数の足し算は70%前後の平均正答率であるが,今年は2/3+1/4を計算させる問題を出題したが正答率は60%であった。主な誤答の中では,分母と分子の数を単純に足した3/7が最も多く,分母の通分を試みて正解にたどり着けなかった誤答はなかった。このことから,分数の意味,分数の四則計算の方法を理解していない生徒が一定数いることがわかる。
【今後の指導に向けて】
 誤答の原因は,分数の意味を理解しておらず,足し算の分母同士,分子同士を単に足してしまったために起きたものである。ヒモやピザなど身近な題材を利用しながら,分数の意味を再確認させ,分母の異なる場合の足し算を指導していく必要がある。そこで,
 @ 分母・分子に同じものを掛けても等しいものになる。
 A 大・小比較をするときは,分母をそろえて,分子を比較すればよい。
などを理解させた上で,ピザを題材にして次のような説明をしてはどうだろうか。
 分数は,割合を表す数である。基準となる分母が異なる場合,そのまま分母と分子を計算しても正しい結果は得られない。基準となる分母ををそろえる(通分)ことが必要となる。



           目    次
1  調査の趣旨及び処理   5  テストAの結果とその考察
2  調査結果の概要   6  テストBの結果とその考察
3  分析結果の概要   7  テストTの結果とその考察
4  調査問題の妥当性と信頼性     
 平成20年度高等学校数学標準学力検査の結果とその考察(PDF 528KB)