(1) 分数や小数および2乗や根号などの基本的な計算の理解が不十分である
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毎年,新入生が基本的な計算を理解できているかを確認するために上記のような問題を出題している。これらの計算は高等学校の数学においても重要であり,確実にできるようにさせたい。これらの問題で,実際に生徒がどのような計算をして誤答につながっているのかを考察してみた。
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上記の誤答は比較的誤答率の高いものであるが,よく見てみると数字の部分のみを四則演算しているように見られる。また,B,C,E,Fの問題において下位群の無答率が高いことも気になる。
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(2) 方程式に対する理解が不十分である
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この問題も毎年出題しているが,H25の正答率が一番低い結果となった。H24は
という形の出題であり,正答率は42.2%であった。H25は分数の表し方を変えて
の形で出題したところ正答率は29.0%と低くなった。
と表すか
と表すかの違いで,生徒は全く違うものと捉えてしまったようである。主な誤答では, と答える生徒が多い。この誤答についても考察してみた。
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誤答から,計算問題と同じく数字のみを見て約分するなど,方程式として捉えていないことが分かる。
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また,[1](5)Cの2次方程式であるが,[1](4)の
の因数分解の結果からも分かるとおり,おそらく因数分解が理解できていない。下位群の無答率が90.9%と非常に高いので,これから丁寧に指導していく必要がある。
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