所長挨拶

所長挨拶

 当センターウェブページへようこそ。

 愛知県の教育と文化の振興を図るために必要な調査・研究を行うことを目的として昭和23年に「愛知県教育文化研究所」として開所し、「愛知県科学教育センター」等への名称変更や名古屋市内での移転を経て、昭和49年に現在の東郷町に移転するとともに、平成12年には、情報教育の拠点などの機能を統合し、「愛知県総合教育センター」となりました。現在、本センターには総務部、研究部、研修部、教育相談部を設置し、安城農業教育共同実習所も含めて、次の5つの事業を通じて、本県の教育の振興を図っています。

1 教育に関する専門的、技術的事項の研究に関すること
2 教育関係職員の研修に関すること
3 教育相談に関すること
4 教育に関する情報の収集及び提供に関すること
5 生徒の実習に関すること

 本センターは、現在の東郷町に移転してから半世紀が経過し、施設の更新とともに、新しい時代に対応し、学校・教職員・子どもを多面的にサポートする教育機関への刷新を図るために、岡崎市美合へと移転することとなりました。現在、新たな施設の整備や組織改編など移転に向けた準備を進めています。
 今後、変化の激しい社会の中で、本県で学んだ子ども達が将来、一人ひとりの持ち味を発揮して社会で活躍できるよう、所員一丸となって学校や教育機関と連携し各事業を推進してまいります。
 本センターを積極的にご活用いただくとともに、未来の教育の創造に向け、忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

令和6年度の主な事業を紹介します。

〇研究部

  「主体的に社会の形成に参画する態度の育成に関する研究」をはじめとした7の主題について研究を実施します。学校における教育実践の充実等に役立てていただけるような研究を進め、その成果の普及・還元を図ります。一例といたしまして、令和3年度より「教育研究サポートデスク」に新設した「出前講座」では、所員を学校等に派遣し、当センターの研究成果を校内研修等に活用していただくことができます。
  また、愛知県教育史編さん事業については、「本文編第七巻」及び「資料編現代四」の刊行に向けて取り組んでいます。

〇研修部

 「あいちの教育ビジョン2025」の実現に向け、「愛知県教員育成指標」を踏まえ、経験やキャリアに応じて、教員一人一人が資質・能力を効果的・効率的に身に付けるための体系的な研修を実施します。中堅教諭等資質向上研修における受講の弾力化等、教員の自律的かつ主体的な学びを支援します。
 また、令和4年度から運用を開始した研修受講履歴の記録や研修申込みが可能となる「教員サポートシステム」を、資料の受け取りや課題の提出、名札の作成等にも拡充するなど有効な活用方法を構築していきます。
 農業教育共同実習所では、安全教育を踏まえた生徒実習事業やスマート農業を推進するロボット農機技術講座をはじめとする教員対象のさまざまな研修を実施します。

〇相談部

  幼児児童生徒と保護者及び関係教職員等への相談業務を通じて、いじめ・不登校及び特別な支援を必要とする子どもの理解と対応について助言に努めてまいります。また、幼児児童生徒の指導・支援に関する校内研修、巡回相談等も実施しています。

〇総務部

 小中学校の学校運営を支える小中学校事務職員の資質向上を図ることを目指し、役職段階に応じた研修を実施します。

 当センターウェブページでは、本年度も学校での活用の拡大に向け、研究成果を公開するなど、一層の内容の充実に努めてまいります。どうぞ、大いに御活用いただきますようお願いします。

愛知県総合教育センター所長  山脇 正成